rmt 米国や中国も次世代スパコン開発

。幅広い分野で先端研究のスピードが上がることで、国内企業の競争力確保にも貢献できる。　京は世界一の計算速度を目指して平成１８年に計画されたが、２１年に京の目標性能をしのぐ米国の「セコイア」の開発が発表された,rmt。　次世代スパコンには、宇宙の起源解明といった科学分野だけでなく、「５年後１０年後の産業応用につながり、日本企業の競争力向上の入り口になる」（富士通の堀越知一シニアプロフェッショナル）使命がある,DQ10 RMT。　住友ゴム工業は、路面状況によって１秒に１０万回も変形するタイヤ開発に京を生かす。米国や中国も次世代スパコン開発を急ぐ中で、日本は世界一奪還を狙う。このため、２３年に稼働した京は翌年にはセコイアに抜かれ、さらに最新ランキングでは３位に後退。国内最速の計算速度を持つ「京」の性能をはるかにしのぐ次世代スパコンの開発は、大学や企業の最先端研究や製品開発への期待も大きい

　清水建設も建物の風圧解析に用いているほか、大日本住友製薬は抗がん剤を中心に、創薬実験への利用を検討している。　こうした中で、次世代スパコンは、地震や集中豪雨などの解析による防災活用が見込まれるほか、「世界に先駆ける製品投入には、最速の計算速度が必要」（電機大手）と産業界は期待をかける。　無数のデータを超高速で処理するスパコンは、大学や研究機関などの利用が中心だったが、理化学研究所で稼働中の京に代表されるように、民間企業の製品設計や開発などでの活用が進んでいる。膨大なシミュレーションでタイヤの分子構造をナノ（１０億分の１）レベルで解析し、世界最高水準のタイヤづくりに取り組んでいる。（是永桂一）。 　日本がスパコンで再び「世界一」を目指すことは、世界市場で日本勢が勝ち残る成長のエンジンになり得る